TouchRTKStation 

お正月休暇は時間がいっぱいあって色々といじることができている。

自作ケースに入れたラズパイ3のTouchRTKStationの設定をいじっていた。RTKLIBの中身も深くて作者の高須先生には本当に感謝しかない。このソフトを我々のような者が使わせていただけることに感謝、またTouchRTKStationの記事にも感謝。

私は、一周遅れでGNSS観測について行っているという印象。(1周ではなくて2,3周以上遅れているが正しい)

TouchRTKStation 機 左下にFIXが見える 間違いなく自前基準点とでFIXしている(ただしFIXでまで15分かかった)

この機械は今までは長時間の観測でだけで使っていたのだが(長時間のロギングをしてそれを電子基準点とPPK)今回はRTKをして見ようと色々といじってみた。

またM8Pの設定も(U-centerにて)色々とやってみることができた。これも本気で設定するとなると設定項目が非常に多くて勉強になる。(今回事務所の自前基地局用にF9Pを導入して現在は設定の途中であるので今回は使っていない、M8P系は1周波のみ、今回の基準局(自前基準点)も現在はM8P系の1周波、信号はRTCM3のみ出しているためGPSとBeidouだけ)距離は28Kmと、かなりある。(28ミリ程度以上の誤差は含まれていることにはなる)

元安川 右岸 簡易的気泡管を付属させたので真っ直ぐに立っているように見える(?)
この場所へ来る途中で小雨が降って来てコンディションとしては悪いな、とも思いながら雨はその後やんでくれて遠くには(北方向、自前基準局がある方向)青空も見えてきた。

今回のRTK実験の場所は元安川の右岸、普段は散歩をする人たちが使っているところ、ここであれば特に東西方向の視界が(空が)比較的開けたところがありそうであると選んだ。南北は川があるので問題ないはず。

FIXするまで(後でロギングファイルを見た結果であるが)15分近くかかっている。(この原因についてはまた、後日検証してみる)しばらく川を眺めたり通る船を見たりと休日の一コマを過ごして、そして機体を確認に行くとFIXしてくれていた。約28km離れたあの空の狭い自前基準局相手でFIX解が得られたということで機体の一応の作動が確認できた。ネットの接続はスマホのテザリングを使用。

この後、三脚部分を畳んでなるべく機体を垂直に保ちながら上流側へ移動して明らかにFIXしそうにないところまで行って機体の電源をOFFにした。

持ち帰って簡易的に計算させてみた結果が下の写真(Google-Earthにkmlファイルを読み込ませて画面をキャプチャ)

途中でFloatに替わったところがあるが(多分左右岸の建物の影響ではないかと思われる)しかし見事に復帰してくれている。Google-Earth
立ち止まってしばらく静置したところではそれなりのデータが得られている(カーブの右上のところ。点の数が多くてかつ密集している、手で保持しているので多少はアンテナ部分がぶれている。)この写真は川辺に降りるところの軌跡、見事にトレースしてくれている。

歩いた通りFIXしたまま移動できている。途中でたちどまったところでは点の集合が見られたりで、測位ができていることを確認できる。

今回の目的はRTKをしてみるということと、自前基準点の運用状況の確認であったが、十分に目的を果たすことができた。

TouchRTKStationのConfファイルについても一応設定の仕方は確認できたので、今度はその内容について効率など上げていきたい。今回M8Pの設定についてもデータ転送を必要なものだけに絞って、また200msの設定にしてみたが、これが正しいかどうかはまだ不明。

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