測量士 と 測量士補 2人に

本日、ヨシムラドローンスクールのインストラクター小笠原先生(元中学校校長、理科の先生)に測量士補登録の通知が届く。

測量士補としての資格自体は大学卒業時点で取得されていたのだが登録はされていなかった。

先日の弊社の測量業としての登録を受けて測量士補の登録をお願いしていた。

これでYOSHIMURA.WORKSは測量士の私と測量士補が2人在籍することになっった。

得意のGNSSと写真測量の分野での活動も期待できる。

自信深める! 杉の泊ホビーフィールドGNSS測量と地籍図

杉の泊ホビーフィールドのGNSS測量は新たな観測ポイントをもう一点追加し観測して完了。

短時間のGNSS観測(1時間程度かそれ以下)でかつ目測での垂直という観測にもかかわらず、また写真撮影もPhantom での高度約80m以上とあまり期待できない状況でありながらもかなりの精度で測量が完了、自身を深めました。

1000mx400m 約40haの測量で誤差12cm程度と十分な観測ができました。

役場から1筆図を取ってきて杉の泊ホビーフィールドの正確な範囲の決定もできました。

QGISで地籍1筆図と重ね合わせる、敷地や道路と完全に一致している

地籍図の透明度を上げて重ね合わせている、もちろん計算座標は同じJGD2011 CS3

役場の書類での座標と重ね合わせたところ撮影範囲の端のあたりでは若干の違いはあるようにも見えますがしかしこれはどちらが正しいかというと(正しいというのは地球上での位置の表し方の正確さ)弊社の測量のほうがより正しいかもしれない、ということ。

今回の撮影高度でのこのオルソ画像の正確さから、地上解像度1cm1ピクセルで撮影できればさらに高いレベルのGNSS測量も可能であると思われる。

次回の課題としてはさしあたって次のことが考えられる。

今回目測でテキトーにやったGNSSアンテナのポールの垂直を目測ではなくそれなりの方法を用いてできる限り垂直に立てる。(これによって得られる精度はポールの長さが1.8mであるので数センチは向上できる)

観測時間を1時間以上確実にとる。これは24時間の観測をして見ればわかることであるが1日の中でも1地点の座標値は揺れ動いており長時間の観測でその平均値をその地点の座標とすればそれだけ誤差は少なくなると思われるし、また測量規則においても1時間の観測は必須ではある。

GNSSアンテナの水平方向の向きを、どの観測地点においても同じにすること。同じところを磁北に向ける、これはアンテナの位相中心のズレを少なくして誤差を少なくできる。弊社のような簡易GNSSでも今回のような精度が出せるのであればこの作業も有効になるかもしれない(ここまでの注意が要るほどの精度が出るとは思えず今回はこのことは実行せずに観測した)

また今回の観測値が電子基準点から5km未満の距離であったということも精度の良さに結びついているものと思われる。基準局からの距離の1ppmの誤差はRTKの宿命であり今回も5mmは避けようのない部分であるし、基準局とできるだけ多くの同じ衛星からの信号を受信しPPKすることが精度の向上には不可欠の要素である。

もしも今回以上(具体的には10km以上であれば必要か?)の基準点の距離の場合には弊社が現在は後データのみの契約としているデータ配信会社(テラサット)から仮想基準点データを購入し利用することをすれば距離による精度の部分においても問題は無いものと考えられる。

また今回使用したGNSS観測機(というほどのものでもない、GNSSロガーというのが正解)は比較的安価で製作できており現在は2機稼働させているがGPSアンテナとその受信部はこの機械の購入時よりはるかに安価になっており、また現在ではその頃の金額を出せば2周波観測ができる装置の製作ができる。弊社でも機材の充実と台数の増加をして多地点の同時観測をしてRTKの本当の実力を試してみたい。これは近日中には実現させるつもりである。

弊社のような小規模測量業者でもGNSSーRTKの恩恵に預かれる。先達の開発に心からの感謝を表明する。

GNSS測量という性格から高価な測量機との差はあまり無いのではないかというのがこれまでの感想であり、これからも検証し実績を積んでいきたい。

測量講習

Metashapeの使い方を主とした測量講習を開催、3名の受講者を迎えた

午前は経験が無いとのことだったのでGsProを使った自動撮影飛行の講習、担当は当スクールのインストラクター森脇さんと小笠原さん。

午後は私がMetashape での点群作成を用意しておいた教材で説明。

そして点群を使っての処理の方法など。

那須への自動飛行

那須への自動飛行 1号機 2号機ともに成功

12分の飛行で戸河内役場前から 那須のヘリポート付近へ飛行してくれました。

2号機は着陸に若干の課題を残しました、着陸地点の座標の入れ方の誤差が大きく着陸後の転倒がありました。しかしこれの解決は問題ありません

バッテリーの消耗は 残りがLED3個分あったので往復も可能であると思われ次回の試験飛行は戸河内役場前ー那須の往復飛行。

飛行許可は来年の6月まであるので余裕を持って望めそうである。

測量業者登録標

玄関に測量業の登録標を掲示、それらしくなりました。

郵便ポストと看板 3点ともシルバーで統一。

ドローンサッカー 設定依頼

ドローンサッカー用のドローンの設定の依頼がありました。

遠方からわざわざの来社でした。

機体を見るまではどんなものかとネット上の記事だけで、それもFCのことまでは書いてなかったのだが、機体を見てほぼBetaFlightでの設定の機体だと確信。

パソコンにつないでみるとあっさりと接続、設定が可能になった。

オーナーは全くわからないままにいろいろといじっておられたようでトリムやサーボのリバースなどをちゃんと設定、最後にスロットルのトリムの位置にてこずったが調べてみるとスロットル最低でも値が高すぎるとの表示が出て、これはトリムを最低まで下げて解決。無事に飛行させることができた。

TouchRTKStation  と 3.5インチディスプレィ

杉の泊まりホビーフィールドのGNSS測量で使用したGNSSロガーはディスプレィがない状態のラズベリーパイ(以降ラズパイ)とバッテリーという構成。ちゃんとデータを取っているかどうかは保存先のUSBメモリの書き込みLEDが30秒程度感覚で光るのを確認して、という作業で不便を感じていた。

そこでラズパイにディスプレィをつけようと考えたが、これは以前トライしたTouchRTKStation そのもので、このときにはそれまでちゃんと見えていた3.5インチディスプレィがインストールして走らせると画面がきえてしまいわけがわからなくなっていた。

あれから少しは自身 進歩があったのかshファイルを開けて中身を確認をしてみた。結局インストールファイルで4インチのディスプレィの設定をしてるので3.5インチのディスプレィでは表示されなくなった、という単純なこと。(かつてはこの単純なことが理解できなかったわけだが)

そこでインストールファイルの不要なところ(ディスプレィのドライバをダウンロードするところや4インチディスプレィの設定の部分)をコメントアウトして普通に走るようにできたようだ。RTKLIBもこれとは別にGitからもらってきてラズパイでコンパイル。

今度はディスプレィからのタッチパネルでスタートができて、また、データを取ってきているのが目視確認できる。

しかし保存先がデフォルトではUSBメモリという説明なのだが本体への保存になってもう少し設定をいじる必要がありそう。

設定先の変更はいじるべきところはわかったのだが3.5インチディスプレィからでは小さすぎて分かりづらいしこのディスプレィにキーボードの表示と入力は老眼の目には。。。。

事務所の移転も大方済んだところで以前使っていた基地局用のラズパイも遊んでいる、今度は基地局の整備に取り掛かるつもりである、前回まではL1 1周波の基地局だったが今度はF9Pをつかった2周波の基地局にしたい。

杉の泊ホビーフィールド GNSS測量

杉の泊ホビーフィールド(以下SHF)の航空写真測量を実施

撮影は当スクールインストラクターの森脇さん、データを送ってきたそのメールには失敗でした、とあったが理由は天気が良すぎて樹木などの影ができてしまったこと、しかし大きな障害ではない。(写真枚数は760枚くらい)面積およそ 3ha 1000mx350m程度 SHF全体が入る

完成したオルソ画像の縮小版、これは全体で横幅800ピクセルなので細かいところは見えないが実物(サイズ的には500MBくらい)では詳細が見える。

地図としての精度が欲しかったのでポイントを押さえてGPS観測。

自作GPSロガーを設置して1時間程度の観測 その後電子基準点戸河内AとでPK

空が広いところでは基準点とのPKもかなりのFIX率が得られ、また空が狭くて不安だったところは対象にするGNSSを絞ることによって非常にぶれの小さいFIX解が得られた。またこの測量の精度からGNSSアンテナの垂直は目測で立てたが、今回の精度が良かったので次の時にはもっとちゃんんと垂直に立てることは重要と思われる。(あまり精度が出ないだろうからテキトーにやった、今回のような良い精度は期待していなかったためだが)(傾きによる誤差は数センチ程度、今回の目的では問題ではない)

地上基準点の誤差はこのGNSSロガーと戸河内AとのPKで10センチ以内の精度

検証点として選んだ側溝の端が写真上では雑草に埋もれてしまっていて誤差が少し大きくなってしまったがそれでもX方向が19センチ Y方向が3センチに収まった。

またZ値の誤差にはあまり期待をしていなかったのだが大きなものでも4センチ、場所によっては数ミリ以内という予想外に良い結果が得られた。

GNSS測量という性質上数百万円という測量機でなくても今回のように電子基準点が近くであればかなりの精度を出すことができることを検証できた。

GNSS座標測定

杉の泊ホビーフィールドのオルソ画像に正確な座標をつけるために自家製のGNSSロガーで定点観測。

電柱の手前に自家製GNSSロガー,ラズベリーパイでusbメモリーにデータを記録するこの点ではきれいなfix解が得られている

持ち帰ったデータをRTKPOSTで計算させる、一箇所だけFIX解が得られない、ここが一番空が狭く心配だったところ、地表に標識をおいて撮影したわけではないので目印がはっきりしているところを探しての座標観測のため適当な点がなかった。

明日もう一度ドローン講習会で行くので別の目印になりそうなところで観測することにする。

自家製のGNSSロガーではあるが他の点、合計7点では精度が高そうなFIX解が得られている、基準局は戸河内A,この測定点からの距離は5キロ未満これによる誤差は僅かなはずである。